新型コロナウイルスに感染したトランプ米大統領は9日、保守系ラジオのインタビューで、自身の病状を巡り専属医らに「非常に悪くなる可能性があった」と言われたと明かした。未承認の抗体医薬品を投与されなければ「全然回復しなかったかもしれない」と述べ、治療に有望な可能性があると推奨した。

ホワイトハウスは2日の入院時に「軽症で予防的措置」と説明していたが、トランプ氏はラジオで「先週は体調が良くなかった」と認めた。

薬は「モノクローナル抗体」という人工的な抗体から成る。11月の大統領選をにらみ、トランプ氏は食品医薬品局(FDA)に緊急使用を早急に許可させ、無料で国民に提供すると訴えている。

薬は米リジェネロン・ファーマシューティカルズと、米イーライリリーが既にFDAに緊急使用許可を申請。リジェネロンは数カ月以内に30万人分を生産し、イーライリリーは年末までに100万回分供給可能としている。米政府は9日、英アストラゼネカとも抗体医薬品の開発、生産の支援で合意したと発表した。(共同)