東京都は13日、新型コロナウイルスに絡めて中国人に「武漢菌をまき散らす支那人、出ていけ」などの言動があったとして、都内で6月に実施されたデモ行進での発言3件を、都の人権条例に基づき「不当な差別的言動」と認定したと発表した。都が公表するのは主な表現内容に限られ、デモの主催者名などは対象外となっている。

都によると、他の2件は「支那人スパイは出ていけ」と、韓国人に対する「一日も早く日本からたたき出し」。都は都民から動画などの提出を受け、条例に基づいて学識経験者で構成される審査会から意見を聴取した結果、3件の発言内容は、いずれも不当な差別的言動に当たると判断した。

デモは6月14日、千代田区、文京区、台東区内を移動して実施された。

条例は東京オリンピック(五輪)・パラリンピックを契機として「いかなる種類の差別も許されない」との五輪憲章の理念が浸透することを目指し、昨年4月に全面施行した。罰則はない。(共同)