菅義偉首相が16日午後、日本学術会議の梶田隆章会長と会談することが分かった。政府関係者が明らかにした。学術会議は推薦した会員候補のうち6人を任命拒否した理由の説明と速やかな任命を求める要望書を出している。政府側は、誰がどのような理由で6人除外を決めたのかを明らかにしておらず、任命権者である首相が具体的に説明するかどうかが焦点となる。野党は26日召集予定の臨時国会で任命拒否に関与した杉田和博官房副長官の招致を要求するなど徹底追及する構えだ。

加藤勝信官房長官は記者会見で「(学術会議側と)必要なコミュニケーションを図っていく必要がある」と言及した。要望書については事務方で対応を検討していると重ねて強調した。

任命拒否を巡っては、杉田氏が首相の任命決裁前、任命できない人が複数いると首相に報告していたことが判明。学者団体などが抗議声明を発出している。

政府は自民党と連携し、学術会議への年間約10億円の国費支出が妥当かどうか検証作業を進め、年内に結論を出すとしており、政府と学術会議側との対立が鮮明になっている。

首相は9日の内閣記者会のインタビューで「梶田会長が会いたいというのであれば、会う用意がある」と述べていた。学術会議が提出した105人分の推薦名簿については「見ていない」と説明した。

学術会議は今年8月末に推薦名簿を政府に提出。内閣府が9月24日に6人を外した99人分の任命リストを起案し、首相が28日に決裁した。(共同)