新型コロナウイルス感染症の治療薬として日本で特例承認されている抗ウイルス薬レムデシビルについて、世界保健機関(WHO)主導の国際的な臨床試験で入院患者の死亡率の改善などに効果がみられなかったと、英紙フィナンシャル・タイムズ電子版が15日、報じた。

同紙は人工呼吸器装着の必要性や入院期間も減らなかったとしている。開発した米製薬企業ギリアド・サイエンシズは「初期データを使った論文が公開されたようだ。別の臨床試験で示されてきた有効性と矛盾している」とコメントしている。

レムデシビルは米食品医薬品局(FDA)が緊急使用を許可。今月、感染が判明し一時入院したトランプ米大統領にも投与された。今月8日には、日米などの国際チームが投与により入院患者の回復期間が短くなったとする臨床試験の最終結果を米医学誌に発表していた。(共同)