11月の米大統領選に向け、共和党のトランプ大統領と民主党のバイデン前副大統領は15日夜、それぞれテレビ局主催の有権者との対話集会に参加した。トランプ氏は会場から直接、新型コロナウイルスを巡る対応の遅れなどを追及する質問を受け激論となり、防戦に追われた。劣勢の中、同氏に批判的なNBCテレビの集会で反転攻勢を狙った。

同日は第2回討論会の予定だったが、トランプ氏の新型コロナ感染の影響で中止となり、異例の個別開催となった。対話集会は新型コロナ対応や経済回復策などについて有権者の質問に答える形式で、いずれも激戦州で開催。会場はトランプ氏が南部フロリダ州、バイデン氏は東部ペンシルベニア州で主催はABCテレビとなった。

トランプ氏は新型コロナを巡り、いち早く中国からの入国禁止措置を取ったなどと反論。バイデン氏は自身の集会で、感染拡大で「トランプ(大統領)はパニックに陥った」と述べ、政権対応を批判した。

一方、トランプ氏は自身を支持する陰謀論を広める勢力「Qアノン」について、詳しくは「知らない」などと述べ、明確に非難するのを避けた。

フロリダ州はトランプ氏再選のためには絶対落とせない大票田で、両陣営が激しい争奪戦を展開。ペンシルベニア州はラストベルト(さびた工業地帯)の一角にあり、バイデン氏は前回選挙でトランプ氏支持に回った白人労働者票の奪還を目指している。

トランプ氏は15日、激戦州の南部ノースカロライナ州でも支持者集会を開き、支持を訴えた。

感染防止のため映像中継方式に変更した討論会へのトランプ氏の参加拒否を受け、バイデン氏側は先にABCとの集会を企画。トランプ氏側が同時間帯に集会をぶつけ、多くの有権者が一方しか視聴できなくなったとの批判の声も出ている。(共同)