静岡県の川勝平太知事が、日本学術会議が推薦した会員候補の任命を拒否した菅義偉首相について「教養のレベルが露見した」と述べたことに対し、同県議会の自民会派「自民改革会議」は16日、川勝知事と面会し、学歴差別につながる恐れがあるとして抗議した。面会後、川勝知事は発言を撤回する意向を示した。

同会派は知事の発言を「個人的な誹謗(ひぼう)中傷」と問題視。過去にも知事の言動が物議を醸し、本質的な議論が進まなかったことがあったとして、批判を強めている。

川勝知事は面会後に記者団の質問に答え「学歴差別の意図は一貫して持っていない」と釈明。首相が直接、人選の起案をしていなかったことが判明したとして「(教養のレベルの発言は)撤回しなければならない」と述べた。

川勝知事は今月7日の記者会見で任命拒否問題について見解を問われ「菅首相の教養のレベルが図らずも露見した。学問をしてきた人ではない」と発言。同日以降、県には批判を中心に1000件以上の意見がメールや電話で寄せられているという。(共同)