戦後第5位の長期政権を率い、昨年11月29日に101歳で死去した故中曽根康弘元首相の内閣・自民党合同葬が17日、東京・高輪のグランドプリンスホテル新高輪で営まれた。

会場に荘厳な音楽が流れる中、中曽根氏の遺骨は祭壇の中央に置かれた。遺影の前には、日本の最高位の勲章に当たる「大勲位菊花章頸飾(だいくんいきっかしょうけいしょく)」をはじめ、さまざまな種類の勲章が飾られた。

葬儀委員長の菅義偉首相は追悼の辞で、当時の国鉄や日本専売公社、日本電信電話公社を民営化し、現在のJR各社や日本たばこ産業(JT)、NTTに移行する道筋をつけた功績に言及。「次世代の我が国の姿を見据え、必要な改革を実行し、国際社会の平和と繁栄に貢献された。改革の精神を受け継ぎ国政に全力を傾ける。安らかにお眠りください」と語りかけた。

友人代表の読売新聞グループ本社の渡辺恒雄代表取締役主筆は欠席したが、代読された弔辞で「中曽根さんは私の師であり8歳上の兄であり、唯一の畏敬した友人でした」としのんだ。合同葬には秋篠宮ご夫妻や眞子さま、佳子さまら皇室関係者のほか、森喜朗、小泉純一郎、福田康夫、麻生太郎、安倍晋三各氏の歴代首相らが参列した。野党からも立憲民主党の枝野幸男代表、国民民主党の玉木雄一郎代表が出席した。共産党の志位和夫委員長は欠席した。

合同葬は当初3月15日の予定だったが、新型コロナウイルスの感染拡大で延期された。コロナ対策で、約640人の参列者の間隔は広く取られた。