米大統領選の共和党候補トランプ大統領は17日、中西部ミシガン州マスキーゴンで集会を開いた。数千人の支持者から、厳しい新型コロナウイルス感染防止策を進めるウィットマー州知事(民主党)を「投獄しろ」と大合唱が起き、トランプ氏が「全員投獄しろ」と応じる場面があった。大統領選前後に懸念される暴力を助長するかのような発言に批判が集まった。

ウィットマー氏を巡っては、拉致を企てた集団が今月摘発された。ウィットマー氏はツイッターで「こうした発言こそが私や家族、ほかの政府当局者の命を危険にさらす。止めなくてはならない」と強調した。

支持者らの大合唱はトランプ氏が「(経済や学校を)再開しなければならない」と批判した前後に始まった。当初やり過ごそうとしたトランプ氏も合唱が重ねて起きたことから「全員投獄しろ」と発言した。

「投獄しろ」は前回大統領選で、民主党候補だったクリントン元国務長官をトランプ氏が攻撃する際に使った言葉。トランプ氏は民主党のホープとして存在感を高めるウィットマー氏とも対立している。

トランプ氏はこの日、ミシガン州に続き、中西部ウィスコンシン州ジェーンズビルでも集会を開いた。両州では新型コロナ感染者が再び増えているが、多くの参加者がマスク未着用で、感染防止に気を配る様子はあまり見られなかった。トランプ氏は「信じられないような熱気だ」と支持者の声援をたたえた。

政治分析サイト「538」によると、世論調査の平均支持率で民主党候補のバイデン前副大統領は、ミシガン州で7・9ポイント、ウィスコンシン州で7・8ポイント、それぞれリードし、トランプ氏は苦戦している。(共同)