島根県出雲市にある住宅の8畳2間で、約160匹の犬が飼育されていることが30日、県と動物愛護団体への取材で分かった。大量に繁殖し、十分に飼育できなくなる「多頭飼育崩壊」に陥ったとみられる。今後、不妊去勢手術が実施され、希望者に引き渡される予定。

県や動物愛護に取り組む「どうぶつ基金」(兵庫県)によると、住宅は平屋建てで夫婦と娘の3人暮らし。床には犬の排せつ物が散乱していた。ここまで増えた詳しい経緯は分かっていない。

基金の佐上邦久理事長は「犬の多頭飼育崩壊では最多レベルで驚いた。人なつっこい犬ばかり。新しい飼い主が見つかってほしい」と話した。

島根県によると4月、近隣住民から「においがする」「鳴き声がうるさい」と苦情があり、7月に住民が県などに対応を要請。県出雲保健所が飼育状況を確認したが、衛生状況は悪くなく、虐待はないと判断し、特段の指導はしなかった。

どうぶつ基金は10月に飼い主と接触し、地元のボランティアと協力し、引き取り手を探すことで合意。基金は11月に獣医師を派遣し、無償で不妊去勢手術をする。(共同)