トヨタ自動車は20日、理系の大卒と大学院修了の採用で学校推薦を廃止すると明らかにした。推薦制度は現在、技術系の採用の大部分で導入しており、通常の選考に比べて優遇されている。2022年の卒業、修了予定の採用活動から推薦を取りやめ、事務系と同様に自由な応募とする。

自動車業界が「100年に一度の大変革期」に直面しているとして、多様な専門知識を持った人材の確保を狙って採用手法を変える。トヨタの取り組みは今後、他の企業にも影響を与えそうだ。

自動車業界では、燃料電池車(FCV)や電気自動車(EV)といった新たな環境車や、自動運転といった先端技術での開発競争が激化。IT分野など、より幅広い人材を集めることが急務となっている。従来の推薦制度では、大学や分野が限られ、人材が偏る懸念があった。

トヨタは、研究室などで割り当てられる推薦ではなく、学生自身が希望して採用に応募することで、意欲が高い人材が増えることも期待している。トヨタは「学生から選んでもらえる企業になるべく、社内の風土や働き方などの変革にもつなげたい」としている。(共同)