米大統領選で、大接戦となり票の再集計を実施していた南部ジョージア州の当局は19日、手作業での再集計の結果も民主党のバイデン前副大統領の勝利で変わらなかったと発表した。

バイデン氏は記者会見で、敗北を認めず、政権移行に向けた引き継ぎを拒む共和党のトランプ大統領を「信じられないほど無責任だ」と非難した。

トランプ氏は各地で法廷闘争を続けているが、重要州の一つジョージアの再集計でも結果が覆らず、苦しい立場に追い込まれた。

バイデン氏はトランプ氏の姿勢を巡り「民主主義とは何かについて、全世界に有害なメッセージとなっている」と強調、民主主義や人権を説いてきた米国の威信が傷ついていると訴えた。

バイデン氏はこの日、感染者が急増する新型コロナウイルスを巡り、民主、共和両党の10州知事とオンライン会合を開いた。ワクチン配布や全米でマスク着用を義務化する策などに関して意見交換した。

新型コロナ対策については、各州、各都市で感染状況が違うことから「国全体のロックダウン(都市封鎖)はしない」と重ねて説明した。

ジョージア州はバイデン氏のリードが僅差だったため自主的に再集計を実施。CNNテレビによると、集計結果では差がやや縮小したものの、バイデン氏の約1万2000票リードとなった。最終結果は20日にも確定する見通しだが、改めて再集計も要求できるという。

トランプ氏の弁護士ジュリアーニ氏らは19日、記者会見し、各地の開票作業で使われた集計機器が反米左翼ベネズエラの故チャベス前大統領と関係があるなどと主張。具体的な根拠を示さず、選挙の根本を揺るがしかねない言動を繰り返すトランプ氏陣営の姿勢に、批判の声が相次いでいる。(共同)