日本への留学を希望するベトナム人を狙い、架空の日本語学校「杉並外国語学院」の入学金をだまし取ったとして、警視庁組織犯罪対策1課は20日、詐欺などの疑いで、中国籍の会社役員趙清龍容疑者(36=東京都豊島区)を再逮捕した。黙秘しているという。

同課によると、2018年秋ごろから、同校関係者を名乗る複数の人物がベトナム・ハノイを訪れ留学生を募り、インターネット電話アプリによる面接も進めた。入学金振込先に指定された銀行口座には19年2月下旬~同3月中旬、ベトナム人の男女41人から計約4180万円の入金があったという。

同校ホームページもあったが19年3月中旬に消去された。所在地としていた東京都杉並区のビルに学校は存在せず、同課は趙容疑者が指示役の国際的な留学詐欺グループが関与したとみている。

留学手続きが進まないことからベトナム人らが現地当局に相談し、同課は捜査員を派遣して調べていた。約4180万円の大半は別の口座に送金された後、所在が分からないという。

再逮捕容疑は共謀して昨年3月5日、留学希望のベトナム人男性=当時(21)=の依頼を受けた都内に住む親族の女性に「入金すれば留学できる」とうそを言い、翌日に72万円を送金させてだまし取るなどした疑い。

趙容疑者は今年10月と11月、別の詐欺容疑や偽造有印公文書行使容疑で逮捕、処分保留となっていた。(共同)