新型コロナウイルスの感染急拡大の中、「我慢の3連休」が21日始まった。需要喚起策「Go To キャンペーン」を推進してきた政府は、20日の分科会の提言を受け運用見直しを検討。観光地で旅行者は後手の対応に困惑を隠さず、受け入れ側は対応に頭を悩ませる。

羽田空港では早朝から家族連れらがスーツケースを片手に保安検査場で列をつくった。夫や小学生の孫娘と那覇市に向かうさいたま市北区の主婦は「こんなに感染者が急増するとは思わず、第3波がもう少し早ければキャンセルも考えた」と話した。

マスクのほか、アルコール消毒液も持参し「小まめに手洗いして注意したい」と表情を引き締めた。

1月に生まれたばかりの長女と妻の3人で大分県に帰省する東京都葛飾区の会社員の男性(29)は「感染拡大は心配だが、帰省は年に一度あるかないか。両親が孫に会えるのを楽しみにしており、行くことにした」と苦しい胸の内を明かした。

大手航空会社によると、3連休の予約率は7割ほど。新型コロナの感染拡大で伸びが鈍化していた。関西、沖縄への予約率は比較的高いが、北海道は低いという。

日本医師会の中川俊男会長は18日の記者会見で、今週末を「秋の我慢の3連休としてほしい」と呼び掛けていた。(共同)