北朝鮮の朝鮮労働党は10日、平壌で開催中の党大会で最高指導者の金正恩(キムジョンウン)氏を党総書記に選出した。同氏は即日就任した。北朝鮮メディアが11日伝えた。総書記の肩書が復活するのは2011年12月に死去した父の故金正日(キムジョンイル)氏以来。党大会決定書は核戦力増強を正恩氏の業績として称賛した。韓国軍合同参謀本部は11日、北朝鮮が10日夜に軍事パレードを実施した動きが確認されたと明らかにした。

総書記就任は最高指導者として10年目を迎えた正恩氏の権威を高めると同時に、党中心の統治体制を強化する狙いがあるとみられる。

10日に採択された党大会決定書は、総書記を「全党を代表し指導する党の首班」と規定し、正恩氏は「革命の唯一無二の継承者、指導者」だとした。

正恩氏が短期間に総合的な国力と地位を「最上の境地」に引き上げ、核戦力を完成させて「世界的な軍事大国に変えた」とたたえた。また、対外活動により「世界政治の流れを有利に主導している」とも主張した。

党大会は10日、新指導部を選出。正恩氏の妹、金与正(キムヨジョン)氏はこれまで務めていた党政治局員候補に選ばれなかった。

一方、正恩氏の現地指導に頻繁に同行する側近の趙甬元(チョヨンウォン)氏が最高指導部の政治局常務委員に抜てきされたほか、党中央軍事委員会メンバーにも入った。首相などを務めた高齢の朴奉珠(パクポンジュ)氏は政治局常務委員から外れ、引退したとみられる。

正恩氏は12年に新設の党第1書記に就任、16年の前回党大会でも新設ポストの党委員長に就いていた。5日に始まった党大会は9日の党規約改正で書記局制を5年ぶりに復活させた。会議は11日も続くとしている。(共同)