2020年度のドメスティックバイオレンス(DV)の相談件数が昨年11月までの総数で13万2355件に上り、過去最多となったことが12日、内閣府の調査で分かった。新型コロナウイルス感染拡大に伴う外出自粛が影響。19年度を早くも1万3000件上回り、今後膨らむ事態が懸念される。

全国の配偶者暴力相談支援センターや、内閣府が20年4月から始めた24時間態勢で電話やメールを受け付ける「DV相談プラス」に寄せられた相談を集計。20年4~11月は毎月1万5000件を超えた。特に5月と6月が多かった。

内閣府の担当者は「自宅で過ごす時間が長くなり、ストレスや生活不安を抱えて暴力に至る事例が増えている」と分析。橋本聖子男女共同参画担当相は12日の記者会見で「再び緊急事態宣言も発令され、状況を注視し対応を強化する必要がある」と強調した。

内閣府は19年度のDV相談件数も公表した。全国で11万9276件。都道府県別に見ると東京が1万9868件で最も多く、千葉8638件、兵庫8328件が続いた。

未成年の子どもと同居している相談者は3万7044人。家庭の状況を調べると、子に対して虐待があるとみられたのは、そのうち2万2337人で6割を占めた。DVがある家庭では児童虐待も起きている事例が多いことが明らかになった。(共同)