2008年に16人が死亡した大阪・難波の個室ビデオ店放火事件で、殺人などの罪で死刑が確定した小川和弘死刑囚(59)の第2次再審請求を巡り、火元が確定判決の認定とは異なる可能性を示す燃焼実験の結果を弁護団が大阪地裁に提出したことが12日、分かった。

確定判決は、大阪府警の鑑定などに基づき、小川死刑囚の部屋にあったキャリーバッグを火元と認定。これに対し弁護団は「バッグは火元ではなく、外部から類焼した可能性がある」とし、実験結果が無罪を示す新証拠と主張している。

弁護団によると、事件ではバッグ下部のナイロン面は焼け残っていた一方、室内のソファが激しく焼損。昨年11月、専門家と防災会社の施設で燃焼時間を比較する実験をすると、バッグは10分程度で金属フレームだけになったが、ソファは燃え方が遅かった。この結果から、バッグは火元ではなく、室外から火が流入し、ソファからバッグに延焼したと考えるのが合理的だとしている。

確定判決などによると、08年10月1日、大阪市浪速区の「キャッツなんば店」で個室に放火し店を全焼させ、客16人を死亡、4人にけがを負わせた。14年3月に死刑が確定。弁護団の第1次再審請求は認められず、昨年11月に2度目の再審請求をした。日弁連の支援対象となっている。(共同)