千葉県印西市の水田「白鳥の郷」に800羽を超えるハクチョウが飛来し、元気に冬を過ごしている。約30年前に6羽が飛来したことから地元の有志が水質管理など環境整備を始め、多い年で1300羽を超す関東有数の飛来地となった。

「クォ、クォ」。昨年12月下旬の夕方、田んぼの水面を埋めたハクチョウたちが、大きく羽ばたいたり水面をくちばしで突いたりして活発に過ごしていた。

ここで冬を越すのはシベリアから北海道や福島県を経由し飛来した白鳥たちで、例年10月中旬から徐々に集まり2月半ばまでの数カ月間を過ごす。ピークは1月中旬ごろ。毎日午前10時ごろになると餌を探しに一斉に飛び立っていき、午後になると寝床の水田に戻ってくる。

敷地は私有地で、地元団体「本埜白鳥を守る会」が、秋から冬の期間を借り受けて運営する。同会の出山輝夫会長(72)は「鳥インフルエンザの感染対策で周囲に石灰をまき、餌付けも最小限にしている。生態系を壊さないよう十分に配慮した上で、見守りを続けたい」と語った。(共同)