緊急事態宣言が出された首都圏の1都3県からの客らを念頭に、静岡県御殿場市が13日までに、「一見さんお断り」と記したポスターを作り、市内の飲食店に配り始めた。住民から「首都圏への差別では」と批判が出ているが、市の担当者は「差別の意図はなく、市民を守るためだ」と理解を求めている。

ポスターは店主と御殿場市の連名。「一見さんお断り」という表現を使った理由を市は、客の感染が分かった場合、連絡先の分かっている常連客に比べて新規の客は感染経路をたどるのが難しい上に「(店側から)入店を断りにくい」として、店側から要望があったと説明している。

市によると「市が言葉にしてくれるのは助かる」と賛成の一方、「表現が適切でない」「首都圏の住民を(すべて)感染者扱いしている」といった否定的な声など、12日までに市に50件以上の意見が寄せられたという。

市は「一見さん」が誰を指すかについて「御殿場市民でも該当する。必ずしも首都圏だけではない」と説明する。御殿場市は神奈川県に隣接し、首都圏からの客が多い。昨年8月にも同様のポスターを作成し、飲食店に配布していた。(共同)