トランプ米大統領は13日、ビデオ声明を出し、支持者らによる連邦議会議事堂襲撃について「暴力を明確に非難する」と表明した。襲撃を扇動したとして自身が2回目の弾劾訴追となったことには言及しなかった。上院での弾劾裁判を見据えて暴力に反対する姿勢を示し、責任を回避する狙いとみられる。

トランプ氏は6日の議会襲撃の際、暴力をすぐに制止したり非難したりせず、強い批判を浴びた。20日の政権交代を前に武装した自身の支持者による抗議行動が懸念される中、声明では「暴力や不法行為、破壊はあってはならない」と抑制を呼び掛けた。

首都ワシントンではバイデン次期大統領の就任式に向け、厳戒態勢が敷かれつつある。トランプ氏は弾劾訴追前にも別の声明を出し「全ての米国人に緊張を和らげ、怒りを鎮めるよう求める」と訴えた。

任期中、一貫してツイッターで敵意をあおる発言を続けてきたトランプ氏が、対立の沈静化を呼び掛けるのは異例。ツイッター社は8日、さらなる扇動の恐れがあるとして、同氏のアカウントを永久凍結した。(共同)