弘前大(青森県弘前市)は14日、新型コロナウイルス対策で、効果の高い換気方法に関する実験結果を発表した。30分に1回窓を全開にするより、常時換気装置を使用するか、対角線上に位置する窓やドアの2カ所を少しだけ開けたままにしておく方が換気効果が高い上、室温の低下も防げるとした。寒い冬場の換気に際し、教育現場などで参考になりそうだ。

渡辺淳平理事によると、国のガイドラインは30分に1回以上、数分間窓を全開にする方法を推奨している。その場合、窓を閉めている30分間はウイルスを含む恐れのある飛沫(ひまつ)が漂う上、窓を全開にすると、学生から「寒い」との声もあったという。

実験は広さ136平方メートルの講義室に35人程度が在室した状態で実施。二酸化炭素(CO2)濃度を測定し、その変化から換気量を推計した。窓やドアを閉め、学校やオフィスなどに普及している常時換気装置を稼働した場合は、約20分で空気が入れ替わった。

講義室前方の窓を5センチ開け、後ろのドアの開け幅を変えながら測定したところ、幅10センチでは約23分、30センチや50センチでは約18分で空気の入れ替えが完了。いずれも室温に大きな変化はなかった。

弘前大は19日以降の対面授業で、実験した換気方法を採用する考え。(共同)