大阪府で新型コロナウイルスの死者数が急増している。昨年11月発表の死者数78人に対し、12月は3倍超の259人。1月も14日までに135人と、12月を上回るペースだ。高齢者施設ではクラスター(感染者集団)が頻発、市中感染も広がり、重症化リスクの高い高齢世代の感染が多いことが要因と府はみている。

府が14日に発表した累計死者数は714人。東京都の707人を上回り全国最多となった。府のまとめでは、第3波の入り口とする昨年10月10日から1月5日までの感染者の死亡率は1.9%で、全国平均の1.3%を上回る。

10月10日から1月11日までに高齢者施設や障害者施設87カ所で計1572人のクラスターが発生し、重症者多発の一因になったとみられる。また60~70代は感染者の半数以上が経路不明。施設の外でも感染が広がっている可能性がある。

府内の感染者に占める30代以下の割合は12月にかけ減り、高齢世代が増えていたが、この傾向は年末から反転。若い世代の増加が著しくなった。

ただ、これで重症者や死者の増加が鈍るかには疑問符が付く。日々の新規感染者は年明けから急増しており、高齢世代が施設内外で感染する機会はむしろ増えている恐れもある。吉村洋文知事は12日、若者に向け「自分たちの祖父母、誰かにとって重要な人の命のことを考えて」と感染抑止を呼び掛けた。府は、高齢者施設の利用者やスタッフが優先的に検査を受けられる体制を月内にも整備する方針だ。(共同)