大阪府羽曳野市にある府立懐風館高の元女子生徒(21)が、生まれつき茶色い髪を黒く染めるよう教諭らに強要され不登校になったとして、府に慰謝料など約220万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で大阪地裁(横田典子裁判長)は16日、33万円の賠償を命じた。

訴状などによると、元生徒は髪の色素が薄く、2015年春の入学時に母親が「地毛が茶色で、中学時代に髪を黒くするよう強要され大変心を痛めた。高校で同じことがないよう配慮してほしい」と伝えた。

だが教諭らは「校則だから」として黒染めを繰り返し強要。元生徒は痛みやかぶれが生じるほど黒染めを繰り返した。それでも「不十分」「学校をやめるか黒染めするか選べ」と言われたり、授業出席を禁止されたりしたため、2年生だった16年9月から不登校に追い込まれたとしている。

元生徒は17年9月に提訴。生来の身体的特徴を否定し、健康被害が生じるほど異常な頻度で黒染めを強要する指導は「人格権を侵害」「いじめに当たる」などと主張していた。

府側は、元生徒の髪の根元が黒いことを教諭らが確認し、地毛は黒い可能性があると反論。指導は違法ではないとして請求棄却を求めていた。(共同)