震度6強の地震を観測した福島、宮城両県は20日、発生から初めての週末を迎えた。

一部区間で東北新幹線が運転を見合わせている影響もあり、観光地も人はまばら。住宅被害が多い地域では、片付けや屋根をブルーシートで覆う復旧作業が続く。

宮城県松島町の景勝地・松島は20日午前、週末にもかかわらず観光客の姿はほとんど見られなかった。松島観光協会によると、新型コロナウイルスによる観光客の減少で、町内の8割のホテルと旅館が休業中。地震による予約キャンセルと東北新幹線の運転見合わせも追い打ちをかける。志賀寧会長は「先週ごろから人出が徐々に戻ってきた感じがあったのに…。不安しかない」と悲痛な思いを語った。

震度6強を観測した福島県新地町。町役場で配られているブルーシートを受け取りに来た運転手阿部俊明さん(68)の自宅は、屋根瓦が3分の1以上落ちた。「東日本大震災の時より家の被害が大きい。雨漏りが心配だ」。屋根を改修する予定といい「こんな経験はもう嫌だよ」と嘆いた。

福島県内の郡山市や桑折町などではボランティアセンターを開設。新型コロナの感染防止のため登録は地元住民に限定しているが、依頼は倒れた家具の片付けなど比較的簡単な作業が多いという。

総務省消防庁の19日のまとめによると、福島、宮城など10県で計185人が負傷。福島、宮城、山形の3県で計2649棟の住宅に被害が出た。(共同)