オウム真理教の松本智津夫元死刑囚(執行時63、教祖名麻原彰晃)の三女(37)が、週刊誌記事や四女(31)の発言内容で名誉を傷つけられたとして、執筆したジャーナリスト青沼陽一郎氏と四女に計500万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、東京地裁は24日、いずれの内容も適法とし、三女の請求を棄却した。

判決によると、青沼氏は週刊誌「サンデー毎日」の2018年1月28日号と同2月18日号で、四女への取材に基づき、教団内での三女による暴行に関する記事などを掲載。また、四女は17年11月、記者会見で「熱湯風呂にも7歳から入らされた。付き添いは三女だった」と発言した。

五十嵐章裕裁判長は記事の一部は「三女の社会的評価を低下させる」としたものの「教団の危険性について社会に警鐘を鳴らすのが目的で、公益性がある」として違法性はないと判断した。四女の発言は、教団内で当時「温熱修行」が実際に行われており「真実と認められる」とした。

青沼氏は「訴訟は言論、報道の自由を萎縮させる行為だ。今後も取材活動を徹底する」、四女は「社会のため本当のことを発言した。主張が認められて良かった」とのコメントをそれぞれ出した。(共同)