なぜ利害関係者から高額の接待を受けたのか。菅義偉首相の長男正剛氏が勤める放送事業会社による接待問題を巡り、25日の衆院予算委員会に参考人として出席した山田真貴子内閣広報官。「チェックが行き届かなかった。申し訳ない」と陳謝を繰り返したが、正剛氏との関係など詳細は「覚えていない」と言葉を濁し、辞任も否定した。

午前9時すぎに始まった予算委員会。最初に質問した立憲民主党の黒岩宇洋氏が「どんなものをごちそうになったのか」と切り出すと、山田氏は「先生の貴重な時間を頂戴して、冒頭、おわびを述べさせていただきたい」と直接質問には答えず、謝罪から始めた。

1回で7万4000円の高額接待に正剛氏が参加することを事前に認識していたかについては、手元の資料をせわしなくめくりながら「そうではなかったと思う」と回答。会食の時点では認識していたかを問われると、淡々とした口調で「当日は名刺交換もせず、誰がいたかにわかに思い出せなかった」と曖昧な答弁を重ねた。

会場となった和食レストランでは席が横並びになっており正剛氏とは「話もしていない」とした一方、「(菅首相の)子息ということは、付き合いに関係ない」とも述べ、質問した立民の今井雅人氏はあきれて見せた。

山田氏は「職務を続ける中で、おわびの気持ちを表していきたい」として広報官辞任は否定したが、続投するかどうかについて菅首相と「直接話はしていない」。今井氏は「首相は無責任だ」と語気を強めた。

現在は総務省を退官している山田氏。総務省の検証委員会に呼ばれたら応じるか聞かれ、数秒ほど沈黙した後、「自分一人で判断しかねる」と言葉をつなぐ場面もあった。(共同)