愛知県の大村秀章知事のリコール(解職請求)運動を巡る不正署名問題で、県内の選挙管理委員会に提出された約43万5000人分の署名のうち、複数の人物が同じ指印を何度も押したとみられるものが少なくとも計約10万8000人分含まれていることが26日、県関係者への取材で分かった。日付が署名集めの期間外だったものも約1万1000人分あった。

署名には住所、氏名、生年月日、署名した日付に加え、印鑑もしくは指印による押印が必要。氏名は自筆、指印は本人のものでなければならない。県選管によると、県内の各選管で職員らが指印の形状などを確認し、同一人物のものかを判断した。ただ判断が難しいとして確認しなかった選管もあった。

この問題では、署名集めが始まった昨年8月25日の時点で既に亡くなっていた人の署名が約8000人分含まれていたことも既に判明している。

リコール運動を巡っては、名古屋市の広告関連会社が運動事務局の指示でアルバイトを集め、用意した名簿を基に、署名簿に他人の住所や氏名を書かせた疑いが浮上している。

県警は地方自治法違反の疑いで捜査しており、提出された全ての署名簿の押収を26日に終えた。今後、不正の有無を精査する。(共同)