愛知県の大村秀章知事のリコール(解職請求)運動を巡る署名偽造問題で、運動事務局の幹部がアルバイトの募集に関わった名古屋市の広告関連会社に対し、契約内容などが記された「発注書」を返すよう求めていたことが27日、関係者への取材で分かった。

署名偽造に関与したことを示す物証を回収しようとした可能性がある。県警が詳しい経緯を調べている。

関係者によると、幹部は今月に入り繰り返し要求。広告関連会社は幹部の求めに応じず、発注書を県警に提出した。発注書には、幹部の手書きのサインや押印とともに「署名の代筆は本人の許可を得ている」「個人情報は適正に収集した」という趣旨の記述もあった。

広告関連会社は事務局から約470万円でアルバイト募集などの業務を受注。昨年10月、佐賀市内の貸会議室にアルバイトを集め、用意した名簿を基に、署名簿に他人の氏名や住所を書かせた疑いがある。故人の署名も含まれており、実際は許可を得ていなかったとみられる。田中孝博事務局長は不正への事務局の関与を否定している。(共同)