福岡、鹿児島両県で子ども3人の遺体が見つかった事件で、福岡県警は27日、同県飯塚市の集合住宅で発見された遺体の身元が住人の小学3年田中大翔君(9)と判明したと発表した。2016年10月から昨年12月までの間、県警に対し、大翔君への身体的虐待の疑いを含む相談が複数回あった。県警や児童相談所が確認をしたが、けがなどはなかったという。

また、幼児2人の遺体とともに鹿児島市内のホテルの部屋から見つかった遺書には、走り書きで「3人で一緒に死ぬ」という趣旨の内容が書かれていたことが鹿児島県警への取材で判明。父親(41)が借りたレンタカーは25日、宮崎県串間市の商業施設で放置された状態で発見。車内に未使用の練炭が残されていたことから、県警は無理心中を図ったとみて調べている。レンタカーは18日に福岡市内で借りられ、22日に返却予定だった。

聞き込みなどから幼児2人は26日午前まで生存していたことが確認できたという。2人の遺体が見つかったのは同日午後7時すぎ。県警は父親とみられる40代の男が同日殺害した疑いがあるとみている。男は4階ベランダから飛び降り、腰の骨などを折る重傷。

福岡県警によると、集合住宅には父親と養子の大翔君、男児(3)と女児(2)の計4人が暮らしていた。父親は昨年12月に離婚したという。大翔君の遺体は25日に発見。目立った外傷はなく、司法解剖の結果、死因は不詳だった。(共同)