山田真貴子内閣広報官(60)は1日、辞職願を提出し、持ち回り閣議で同日付での辞職が認められた。体調不良を訴え、2月28日に入院した。出席を予定していた1日の衆院予算委員会は欠席した。総務審議官当時に菅義偉首相の長男正剛氏らから7万円超の高額接待を受け、問題化していた。接待問題は、首相記者会見などを仕切る官邸所属官僚が辞職に追い込まれる事態に発展。野党は、問題発覚後も山田氏を続投させた首相の判断などを巡り追及を強める構えだ。

加藤勝信官房長官は予算委で、山田氏が2月28日夕方に体調不良で病院を受診し、2週間程度の入院と加療が必要との診断を受けて入院したと明らかにした。山田氏は同日夜、職務遂行が難しいとして杉田和博官房副長官を通じて首相に辞意を伝えたという。首相は辞職について予算委で「そういう状況であればやむを得ないと判断した」と述べた。加藤氏は、自民党に山田氏の診断書を示して経緯を説明した。

首相は予算委で、接待問題に関し「国民の信頼を大きく損なう事態になったことは深く反省しなければならない」と述べ、重ねて陳謝した。

加藤氏は記者会見で、山田氏の後任について「業務に支障がないよう、速やかに選定を進めたい」と説明した。山田氏の退職金の金額や、山田氏が受け取るかどうかについては「プライバシーに関することなので、差し控えたい」とした。

立憲民主党の枝野幸男代表は予算委で「首相が先週段階で『辞めてくれ』とお願いするべきだった。辞職は遅きに失した」と批判した。

自民党の森山裕国対委員長は立民の安住淳国対委員長と国会内で会談し、事情を説明した。会談後、安住氏は記者団に「野党は適任でないと言っていたのに続投させた首相の責任を問わなければいけない」と強調した。

山田氏は総務審議官だった2019年11月、正剛氏側の負担で約7万4000円分の和牛ステーキと海鮮料理の接待を受けた。今年2月3日、週刊文春報道で接待問題が表面化。山田氏は25日の予算委に出席し、陳謝していた。(共同)