鶏卵汚職事件を巡り鶏卵生産大手の元代表から違法接待を受けた枝元真徹農林水産事務次官は1日の衆院予算委員会で、在任中の吉川貴盛元農相=収賄罪で在宅起訴=の誘いだったため、会食途中に退席できなかったと釈明した。接待を受けた鶏卵大手「アキタフーズ」グループの秋田善祺元代表=贈賄罪で在宅起訴=以外の業者と、同様に会食したことはないとも説明した。

農水省はアキタフーズについて、国家公務員倫理規程が接待を禁じる「利害関係者」と認定している。枝元氏は、秋田氏のことを「養鶏業界の重鎮」と当時認識していた一方、会食への参加は事前に知らなかったと話した。会食中の退席も「なかなか難しかった」と語った。予算委には参考人として出席した。

鶏卵価格を安定させる事業の予算からアキタフーズに交付された額に関し、野上浩太郎農相は2019年度が1億3000万円、20年度が2億1000万円だったと明らかにした。野党による開示要求に対し、野上氏はこれまで「経営情報が推定される」と拒んできたが、対応を一転させた。

菅義偉首相の長男正剛氏らによる総務省幹部への接待問題で、吉田真人総務審議官は違法と認定された5件より前にも、正剛氏が勤める放送事業会社「東北新社」関係者と会食したと答弁。「3回ほど」あったとし、正剛氏の参加について「同席した会もあったと思う」と答えた。(共同)