みずほ銀行は1日、前日に発生したシステム障害で出金などができなくなっていた現金自動預払機(ATM)が全面復旧したと発表した。藤原弘治頭取は記者会見し「お客さまへの対応が不十分だった。データ移行時の想定の甘さに起因するトラブルで、深くおわび申し上げる」と謝罪した。

金融庁は銀行法に基づき、障害の原因や顧客への対応に関する詳しい報告を命令する方針を固めた。みずほ銀は、ATMに挿入したまま一時返却できなくなったキャッシュカードや通帳が計5244件に上ったと明らかにした。

みずほ銀のシステム障害は2月28日午前に発生。最大で全国の自行ATMの8割以上に当たる4318台が停止し、多くの顧客が足止めされた。インターネットバンキングでも障害が発生したが、1日には全て復旧。一連の障害の発生から解消まで丸1日以上を要した。

みずほ銀は原因について、2月28日に実施した定期預金に絡む45万件のデータ移行などで、システムに想定を上回る負荷が生じたためだと説明。銀行首脳は1日朝、障害への対応に関し、第三者を交えて検証する考えを記者団に示した。

みずほ銀はカードを取り出せなくなった預金者への連絡と返還も進め、他行ATMの利用で手数料が余分にかかった人は店舗で相談するよう、ホームページで呼び掛けている。

加藤勝信官房長官は1日の記者会見で「原因究明、再発防止策の徹底が重要だ。金融庁がしっかりとフォローアップしていく」と述べた。

みずほグループや傘下銀行は、2002年4月と東日本大震災後の11年3月に大規模なシステム障害を起こし、いずれも金融庁から業務改善命令を受けていた。    (共同)