政府は2日の閣議で、東日本大震災から10年となる11日午後、東京都千代田区の国立劇場で追悼式を開くと決定した。天皇、皇后両陛下が出席し、天皇陛下がお言葉を述べられる。陛下の出席は皇太子時代を含めて初。政府追悼式は震災翌年の2012年から毎年開催してきたが、昨年は新型コロナウイルスの影響で中止され、2年ぶりとなる。菅義偉首相や衆参両院の議長らも参加し、発生時刻の午後2時46分に黙とうする。

皇族では、震災5年の16年までは天皇在位中の上皇ご夫妻が出席し、お言葉を述べた。17年からは秋篠宮ご夫妻が出席している。天皇陛下は先月23日の誕生日に先立つ記者会見で震災に触れ「今思い出しても胸が痛みます。被災地に永く心を寄せていきたい」と発言。被災地にもたびたび足を運んでいる。

菅首相は2日、追悼式を前に談話を発表した。「いまだ被災地の方々がさまざまな課題に直面している現実を心に刻み、復興に全力で取り組む。震災の教訓を風化させることなく、災害に強い国づくりを進める」と決意を表明した。

政府が主催する追悼式は、今回までとなる見通し。加藤勝信官房長官は記者会見で「10年という節目であり、20年度末で第1期復興・創生期間が経過することを踏まえた」と説明した。来年以降については「その時の状況を踏まえ判断する」と述べた。

前回19年の追悼式は約940人が参列したが、今回は感染防止のため参加者を大幅に絞り込み、一般からの献花も実施しない。平沢勝栄復興相は記者会見で、今回の参列者は約220人となる見通しだと述べた。(共同)