東京都渋谷区の原宿・竹下通りで2019年元日、通行人を無差別に殺害しようと軽乗用車で暴走し、男性8人に重軽傷を負わせたとして、殺人未遂などの罪に問われた無職日下部和博被告(23)の裁判員裁判が3日、東京地裁(永渕健一裁判長)であり、検察側は「危険性が高く悪質な犯行で、社会的な影響も大きい」として懲役20年を求刑した。

弁護側は最終弁論で「統合失調症の症状が影響した」と無罪を主張し、結審した。判決は17日。

検察側は論告で、被告は「死刑制度を支持する国民を許せない」と考え、犯行を計画したと指摘。「ブレーキを踏んでおらず、殺意はあった」とし「精神障害の影響があったとしても、著しくはない」として、完全責任能力があるとした。

起訴状によると、被告は19年1月1日午前0時10分ごろ、通行禁止の路上を最高時速約50キロで暴走し、男性8人を次々とはねて重軽傷を負わせたとしている。その後、目撃者の男性の顔を殴り負傷させたとされる。

この前日に明治神宮の参拝客らを殺害する目的で、火炎放射器のように加工した高圧洗浄機を車内に積んだとする殺人予備罪にも問われている。(共同)