加藤勝信官房長官は4日の記者会見で、NTTから高額接待を受けていたとされる問題を巡り、総務省の調査に対し谷脇康彦総務審議官が澤田純NTT社長らとの会食の事実を認めたことを明らかにした。同時に総務省が3日付で、国家公務員倫理審査会に調査開始の通知を行ったと説明した。「総務省で迅速、正確かつ徹底して、真相究明に当たってもらいたい」と強調した。

総務省職員にとって澤田氏らは国家公務員倫理規程上の「利害関係者」に当たる。立憲民主党の安住淳国対委員長は4日、自民党の森山裕国対委員長と国会内で会談し、接待問題について「報道を見る限り、常識を逸脱している」と指摘し、調査結果を早急に報告するよう求めた。

会談後、安住氏は「NTT側は事実関係を認めているようだが、利害関係者そのものだ」と記者団に語り、今後の推移を見てNTT側の国会招致を求めていく構えも見せた。

谷脇氏は、東北新社以外から違法な接待は受けていないと国会で答弁していた。総務省幹部によると、今月2日までの聞き取りに対しても同様の説明をしていたという。

NTT側も谷脇氏や山田真貴子前内閣広報官を含む総務省幹部数人と会食の事実があったことは認めている。日時や金額などの詳細は調査中としている。

文春オンラインの報道などによると、澤田氏は2018年9月に谷脇氏と会食。会計は9万円弱だった。谷脇氏は同月と20年7月にも、それぞれ別のNTTグループ首脳級と会食し、3回で計17万円以上の接待を受けたことになるという。

また20年6月、澤田氏は当時は総務審議官だった山田氏や巻口英司国際戦略局長らと計4人で会食し、約20万円の代金のうち山田氏ら同省側の2人は1万円ずつしか負担しなかったという。(共同)