名古屋市のシンボル、名古屋城天守の「金のしゃちほこ(金しゃち)」が8日、ヘリコプターを使って地上に下ろされた。天守から下りるのは2005年の愛知万博以来16年ぶりで、名古屋市内で展示されるほか、長野、岐阜両県にも短期間巡回する。

金しゃちは雌雄一対でそれぞれ高さ約2・6メートル、重さ約1・2トン。土台に載せられ金属製の枠の中に収まり、ヘリからロープでつるされて慎重に天守から約400メートル離れた県体育館の広場に。地上に下ろされた後は関係者が異常がないかどうかを念入りに確認。高圧洗浄機やたわしで汚れを落とした。

隣接する名城公園では見物客ら数十人がカメラを手に作業を見守った。愛知県小牧市の男性会社員(55)は「重たい物が軽々と持ち上がり、迫力があって感動した」と話した。

展示は新型コロナウイルス禍で落ち込んだ地域経済を元気づける目的で、20日から7月11日まで城内の広場や市中心部の栄地区で実施する。4月6日には1体が長野県木曽町と岐阜県中津川市の道の駅をそれぞれ巡回する。金しゃちが天守に戻されるのは7月中旬の予定。(共同)