2019年7月の参院選広島選挙区を巡る買収事件で、公選法違反(買収、事前運動)の罪に問われた元法相の衆院議員河井克行被告(57)が8日、保釈されて以降初めて、東京地裁で開かれた公判に出廷した。

この日は「元法相から現金を授受した記憶がない」と証人尋問で説明した元広島県議について、捜査段階の供述調書を検察側が朗読した。元県議は調書で「票の取りまとめの趣旨で計60万円をもらった」と語り、違法性を認めていた。

3日に保釈された元法相は議員バッジを着けて出廷。従来の被告席ではなく、弁護人の隣に座り、熱心にメモを取った。

元法相は、妻の案里前参院議員(47=有罪確定)の当選を目指し、地元議員ら100人に現金を配ったとされる。公判では100人の証人尋問や供述調書の朗読が終わり、弁護側は保釈を請求。地裁が認めた。23日から被告人質問を実施する。(共同)