米ファイザー製の新型コロナウイルスワクチンの接種について、インスリン用注射器を使えば1瓶あたり7回打てることを提唱した宇治徳洲会病院(京都府宇治市)は9日、接種の様子を報道陣に公開した。

末吉敦院長は「ワクチンの入荷状況が不安定な中、この方法を取れば接種できる人が4割増える。国は(インスリン用注射器使用を)推奨してほしい」と訴えている。

この日、看護師らがインスリン用注射器を使って瓶からワクチンを取り分ける作業を公開。インスリン用は皮下注射に用いるため、通常接種で使う筋肉注射用と比べると針の長さが半分程度と短い。人によっては筋肉まで届かない恐れがあるため、接種前に1人ずつエコー検査で皮下脂肪の厚さを測定し、注射器を使い分けていた。8日までに接種した職員のうち、約2割は従来の注射針を用いたが、8割以上はインスリン用で接種できたという。

ファイザー製ワクチンは、国が用意した通常の注射器で1瓶当たり5回しか接種できず、6回打てる特殊な注射器は数が限られている。同病院は、先端部分に薬液が残りにくいインスリン用注射器の構造を利用すれば、1瓶で7回の接種が可能だと発表している。(共同)