新型コロナウイルス対策の緊急事態宣言に準じた対策を可能とする「まん延防止等重点措置」を「まん防」と省略するのは控えます-。記者会見で連呼して広めたとも指摘される、政府分科会の尾身茂会長は2日の国会審議で「適切ではない」と述べ、今後は使わない考えを示した。

尾身氏は2日の衆院厚生労働委員会で、迅速な対応が必要なのに緩いイメージを連想させるのは不適切だと指摘されると、あっさりこれを認め「重点措置を使った方が良い」と表明。同席した田村憲久厚労相も「私も使わない」と同調した。

行政や報道の関係者、専門家らが2月ごろから、非公式な略称として使いだした。尾身氏は政府が1都3県の宣言解除を決めた3月18日、菅義偉首相の記者会見に同席して「まん防」を連呼。大きな体でゆっくりと泳ぐ魚のマンボウを連想させることから、ネット上などで話題となった。

テレビや新聞でも用いられるようになったが、西村康稔経済再生担当相が「ふざけたような雰囲気がある」と指摘するなど「緊張感に欠ける」との批判も出ていた。(共同)