新型コロナウイルスの「まん延防止等重点措置」が始まった5日、東北一の歓楽街、仙台市の「国分町」では休業を決め、シャッターを下ろした店舗が目立った。約9年間、居酒屋「一か八か」を営む菅井勇希さん(37)は1年以上続くコロナ禍に「このままでは国分町が壊滅してしまう」と嘆いた。

菅井さんによると、感染者数が急増した3月以降の平日は、来客ゼロの日も多く、売り上げは激減したという。昨年4月に始めた弁当販売と宅配でしのぐ毎日だ。「常連さんが会社の昼食などでたくさん注文してくれる。応援してくれる人たちのためにも、何とか踏ん張りたい」と前を向く。

国分町の居酒屋やバーを含む宮城県内約2千店が加盟する県社交飲食業生活衛生同業組合の佐久間武事務局長は「仙台では大半の店が休業せざるを得ない。シャッターを下ろした店が空き巣被害に遭っており、防犯対策も急務だ」と訴えた。

JR仙台駅近くの飲食店街「文化横丁」では、5月5日までの休業や営業時間短縮を知らせる張り紙が目立った。中には「コロナに負けず、また元気にお会いしましょう!」との手書きのメッセージも。

老舗すし店「新富寿司」を営む佐藤栄一さん(68)は「休むとお客さまは離れていく。ほそぼそとでもやるしかない」と静かに語った。

宮城県は、仙台市内の運動施設や映画館などにも任意で午後8時までの時短を要請。プロ野球楽天は5日午後9時、楽天生命パーク宮城(仙台市)で開催する9日以降の12試合の前売り券販売を停止する。(共同)