カジノを含む統合型リゾート施設(IR)事業を巡る汚職事件で、収賄と組織犯罪処罰法違反(証人等買収)の罪に問われた衆院議員秋元司被告(49)=自民離党=の公判が8日、東京地裁(丹羽敏彦裁判長)で開かれた。証人として出廷した贈賄側の中国企業「500ドットコム」の仲里勝憲元顧問(48)=贈賄罪で有罪確定=が、賄賂の提供を認め「IR事業進出のより強力な後押しをしてほしいという意味だった」と述べた。

元顧問によると、衆院が解散された2017年9月28日、議員会館のトイレで現金300万円を封筒に詰めてようかんと一緒に紙袋に入れ、秋元議員の事務所で「500ドットコムからの陣中見舞いです」と言って渡した。秋元議員は「ありがとう」と受け取り、やりとりは3~4分で終わったという。

元顧問は「選挙は金がかかるので、陣中見舞いとして金を渡した方が、効果的だと思った」と説明。別の元顧問と手分けし、17年9~10月に秋元議員を含む国会議員6人に計800万円を渡したとも証言した。

起訴状によると、秋元議員はIR担当の内閣府副大臣と観光施策を所管する国土交通副大臣を兼務していた17年9月~18年2月、IR事業参入を目指していた「500」社側から、事業の情報提供の見返りに、計約760万円相当の賄賂を受け取ったとしている。

保釈中の昨年6~7月には、知人らと共謀し、元顧問2人に虚偽の証言をする報酬として、現金の提供などを持ち掛けたとしている。(共同)