米中西部ミネソタ州ブルックリンセンターで11日、黒人男性が警官に射殺される事件が起きた。現場は昨年、黒人男性が警官に膝で首を地面に押し付けられ死亡する事件が起きたミネアポリス近郊。米メディアによると、周辺では事件に抗議する数百人規模のデモが起きた。

バイデン大統領は12日、ホワイトハウスで「悲劇だが、捜査結果を待たなくてはならない」と指摘。デモ現場で商店略奪の被害報告があることから「略奪や暴力は正当化できない」として平和的な抗議を呼び掛けた。

事件を受け、ミネソタ州当局は州兵を動員し、12日夜から13日朝まで外出禁止措置を導入。ミネアポリスに本拠地を置く大リーグのツインズは12日の試合を延期した。

射殺された黒人男性はダンテ・ライトさん(20)。地元警察によると、交通違反でライトさんの車を止めたところ、既に逮捕状が出ていることが判明。拘束しようとした際、ライトさんが警官から逃れ車に戻ったため発砲した。地元警察トップは12日の記者会見で、警官はスタンガンの一種「テーザー銃」を使おうとしたが、誤って銃を用いたと説明、発砲は「偶発的だった」と強調した。

ミネアポリスでは昨年5月、黒人男性ジョージ・フロイドさん(46=当時)が警官に膝で首を地面に押し付けられ死亡する事件があり、人種差別への抗議デモが全米に波及するきっかけとなった。(共同)