電車内で痴漢をしたとして、東京都迷惑防止条例違反罪に問われた40代の男性会社員に、東京地裁(村山智英裁判官)は15日までに「被害者が犯人を取り違えた可能性を払拭(ふっしょく)できない」として、無罪(求刑罰金30万円)の判決を言い渡した。13日付。

判決によると、男性は2019年11月19日朝、西武池袋線の石神井公園駅から池袋駅までの間、満員状態だった車内で30代の被害者の胸を触ったとして、昨年3月に起訴された。

被害者は「犯人の身長は170センチ後半で、男性とほぼ同じだった。池袋駅で降車する際にかばんをつかむまで目を離していない」と証言したが、村山裁判官は、被害者との距離や体の向きから、犯人は男性よりも身長が低かった疑いがあると指摘。「降車する周囲の乗客が動いて位置が変わり、取り違えた可能性がある」と認定した。(共同)