2014年4月に韓国南西部の珍島沖で旅客船セウォル号が沈没し、修学旅行中の高校生ら304人が死亡・行方不明となった事故から16日で7年を迎え、遺族らは現場付近などで「記憶を希望に」と祈りをささげた。犠牲となった生徒らの高校があるソウル郊外の安山市には12日、惨劇を教訓として語り継ぐ教育施設が新設された。

施設は「4・16 民主市民教育院」と名付けられた。死亡・行方不明となった生徒と教師の計約260人が通った高校の教室が追悼用の空間として再現され、一般の希望者も自由に訪れることができる。

生徒が使っていた机には1人1人の顔写真や芳名録があり、「とても会いたい」とのメッセージが書かれていたほか、色あせた修学旅行のしおりや遺品のキーホルダーなどが置かれていた。黒板や当時の時間割などの備品も移設された。

施設は今後、中高生向けに同様の惨事から身を守るための研修用プログラムを作成する計画。高校2年の息子、李昌賢さんを亡くした母親の崔順花さん(55)は「子どもたちがいつでもどこでも安全に遊び回って勉強ができる、そんな環境が整えばうれしい」と話した。(共同)