韓国大統領府は16日、文在寅(ムンジェイン)大統領が5月後半に米ワシントンを訪れ、バイデン大統領と会談する予定と発表した。朝鮮半島の完全な非核化と恒久的な平和構築に向けて、米韓の緊密な連携や、同盟関係を引き続き発展させる方策にいて意見交換する見通し。

詳細な日程は調整中としている。米国は日米韓の連携強化を掲げているが、韓国は東京電力福島第1原発の処理水の海洋放出を決めた日本に反発。米国務省は日本の方針に一定の理解を示しており、3カ国連携の足並みの乱れを懸念する声が出ている。

韓国は文氏が最優先課題とする北朝鮮との融和に向け、米国だけでなく中国との関係も維持したい考え。米中対立が激化する中でも中国の習近平国家主席の早期訪韓を目指す姿勢を維持するなど、反目し合う米中双方との関係を保つ「綱渡り外交」を展開している。

米韓が3月中旬、ソウルで外務・防衛閣僚協議(2プラス2)を開催した際は共同声明で中国を名指しで批判することを避けた。韓国側の意向が働いたとみられている。

韓国メディアは、米韓首脳会談でバイデン氏が文氏に日米豪印の枠組み「クアッド」参加など、対中包囲網への積極関与を求めるかどうかが焦点になると報じた。

バイデン氏は、世界的な半導体不足から米国の自動車産業が減産に追い込まれたことを受けて供給網を強化する方針を表明しており、韓国サムスン電子を念頭に、米韓が半導体の脱中国依存で連携できるかどうかにも注目が集まる。(共同)