エリザベス英女王(94)の夫で、99歳で亡くなったフィリップ殿下の葬儀が17日、ロンドン郊外ウィンザー城の聖ジョージ礼拝堂で執り行われた。70年以上連れ添った伴侶を失った女王は終始、険しい表情。一方、不仲が伝えられ、久しぶりに再会した孫のウィリアム王子とヘンリー王子は葬儀後に会話を交わす姿が見られた。

殿下の9日の死去後、女王が公の場に姿をみせたのは初めて。女王は黒の帽子とマスクを身につけた喪服姿で参列。新型コロナウイルス感染抑止の規制のため、会場の礼拝堂内では同居者以外とは距離の確保が求められ、ぽつんと1人で座る女王の姿が生中継で放映された。葬儀中、背中を大きく曲げてうつむく姿もみられた。

殿下のひつぎは礼拝堂内の墓所に納められた。

葬儀には、昨春に公務を引退して米国に移り住んだヘンリー王子も約1年ぶりに帰国して参列した。王子夫妻は3月、米テレビで王室への不満を告白して波紋を広げていただけに、家族の再会が関係修復につながるかに注目が集まっていた。

ヘンリー王子は兄のウィリアム王子についても「一緒につらい思いもしたが、今は別々の道を歩んでいる」と不和をにおわせていた。引退後、初めて公の場で同席する機会となった葬儀の後、2人が会話を交わしながら並んで歩く様子が中継され、英米のメディアが速報した。

王室内で人種差別的な扱いを受けたと訴えたヘンリー王子の妻メーガン妃は妊娠中のため参列を断念。英メディアによると、米国の自宅で中継を見守ることにしたという。(共同)