岡山県立高松農業高で2016年、実習中に機械に巻き込まれ指を切断したのは教諭らの過失が原因として、元生徒の男性(22)が県に約1億2660万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で岡山地裁(野上あや裁判長)は20日、過失を認め約8750万円の支払いを命じた。

判決によると、男性は2年生だった16年3月31日、みそ造りの実習に参加。大豆などをすりつぶす機械が空転したため、男性らはいったん電源を切った。男性が左手で大豆が取り出せているか確認するなどしていたところ、スイッチ係の生徒が誤って電源を入れたため、スクリューに巻き込まれ指4本を切断した。

野上裁判長は判決理由で「教諭らは機械の停止中でも、投入口付近に手を近づけないよう指導し、空転の解消には素手ではなく、スコップやへらなどの道具を使うよう指導する注意義務があった」と指摘した。

岡山県教育委員会の担当課は「判決の内容を精査し、顧問弁護士とも相談の上対応したい」としている。(共同)