富士フイルムは21日、新型コロナウイルス感染症の治療薬候補「アビガン」について、国内で新たな臨床試験を開始したと発表した。政府は昨年12月、有効性の判断が難しいとアビガン承認を見送っており、改めてデータを収集して有効性や安全性を検証する。

臨床試験は、発熱などの症状が出たのが72時間以内で、基礎疾患などから重症化リスクが高い50歳以上の患者約300人を対象とする。投与する薬剤が実薬かプラセボ(偽薬)かを医師にも患者にも知らせない「二重盲検プラセボ対照試験」という方法で、10月末の終了を予定している。

アビガンはグループ会社の富士フイルム富山化学(東京)が抗インフルエンザウイルス薬として開発し、希望する患者には「観察研究」という形で投与が認められている。(共同)