日本自動車工業会の豊田章男会長(トヨタ自動車社長)は22日のオンラインの定例記者会見で、今秋に予定していた東京モーターショーの開催を中止すると発表した。

新型コロナウイルスの感染再拡大を考慮し、来場者の安全安心を確保することが難しいと判断した。1954年の第1回以降、中止は初めて。

いち早くコロナ流行を抑え込んだ中国では上海国際モーターショーが今週19日に開幕。自動車の祭典で明暗が分かれた。

東京モーターショーは2年に1度開催され、2019年の前回は約130万人が来場していた。車を中心とする従来の展示から、他の業界の企業も招き、未来の乗り物を示す形に変えて人気を集めた。

豊田会長は「(オンライン形式ではなく)リアルの開催を予定していたが、中止と決定した」と説明。次回の開催時期は未定だが「さらに進化したモビリティー(乗り物)ショーとしてお届けしたい」と語った。

世界各地の自動車ショーは、メーカーが次世代技術を取り入れたコンセプトカー(試作車)などを発表し、愛好家や関連企業が集まる。東京は「世界五大モーターショー」の一つとされる。

世界最大の自動車市場である中国は、昨年の北京に続き、今年上海でもショーを開くなど存在感を一層高めている。(共同)