1969年7月に人類初の月面着陸に成功した米宇宙船アポロ11号に搭乗した元宇宙飛行士マイケル・コリンズさんが28日、死去した。90歳。米航空宇宙局(NASA)が発表した。死去した場所や死因は明らかにしていない。家族によると、がんで闘病していた。

アポロ11号に搭乗した3人のうち、船長だったニール・アームストロングさんは2012年に82歳で死去。存命は元飛行士バズ・オルドリンさん(91)のみとなった。

バイデン大統領は「米国が宇宙で成し遂げた素晴らしい出来事の語り部だった」との声明を発表。オルドリンさんはツイッターで「人々を新たな高みに導く情熱を持っていた」と悼んだ。

コリンズさんは1930年、イタリア・ローマ生まれ。米陸軍士官学校を卒業後、空軍のテストパイロットなどを経験し、63年にNASAの宇宙飛行士に選ばれた。

66年7月、宇宙船ジェミニ10号に搭乗し、船外活動もこなした。アポロ11号の飛行士に選ばれて搭乗し、69年7月20日、月上空を周回する司令船に残り、分離された着陸船イーグル号のアームストロングさんとオルドリンさんを支援した。

70年にNASAを離れ、スミソニアン航空宇宙博物館の館長などを務めた。2019年の月面着陸50年の記念イベントにも参加。当時のトランプ大統領にホワイトハウスに招かれ、功績をたたえられた。(共同)