大阪府大東市のマンションの一室で4月28日朝、住人の大学4年吉岡桃七さん(21)が殺害された事件で、真下の部屋に暮らし、直後の火災で死亡した会社員の男(48)が、現場に残された凶器とみられるバールなどを4月上旬から数回に分け、近くのホームセンターで買っていたことが4日、捜査関係者への取材で分かった。一部から男の指紋も検出された。

吉岡さんと男の間にトラブルは確認されていないが、男が親族にマンション住人の生活音に敏感になっていると伝えていたことも判明。府警は男が計画的に吉岡さんを襲った疑いがあるとみて関連を調べ、殺人などの容疑で書類送検する方針。

捜査関係者によると、吉岡さんの部屋からは、木製の手すり(長さ約60センチ)の先端に刃物をワイヤでくくり付けた、やりのようなものが見つかった。男の指紋が検出され、凶器とみられる。

吉岡さんの部屋の玄関外側には、ストッパーが置かれており、部屋の外に逃げるのを阻もうとした可能性もある。男の部屋からは近くのホームセンターのレシートが複数見つかり、店でバールや手すりのほか、このストッパーなども買っていたことが分かった。

男は吉岡さんを襲った後、階下の自室に戻って火を放ち、死亡したとみられている。事件前日に近くのガソリンスタンドで灯油を買ったことが分かるレシートもあった。

両部屋のベランダには、男が移動に使ったとみられるはしごが掛かっていた。2階にある男の部屋のベランダからは、突っ張り棒のような伸縮可能なポールも見つかった。男がこのポールを使い、はしごを3階の吉岡さんの部屋に掛けた可能性が高いという。(共同)